─ いきなり「誰のせい?」で考えない
「家が地震で消えた、代金はどうなる?」——危険負担はいきなり民法に飛びついても解けません。4つの関門を順番に通る型さえ持てば、2020年大改正の本丸も怖くなくなります。
危険負担の過去問でこんな経験はありませんか?「『当然消滅』と書いてあるのに正解…だっけ?誤り?」「特約と引渡しの順番を忘れた」。それは改正前後の知識が混ざり、論点を丸暗記しているから。危険負担は「第0関門 → Step 1 → Step 2/3/4」の順で関門を通る型さえ持てば、安定して得点できます。
① この型で何ができるか
- 「当然消滅」と「履行拒絶権」の違いが曖昧で、改正後の罠を見抜けない
- 「特約」「引渡し」「誰のせい?」の順番を忘れて、いきなり§536に飛びついてしまう
- 履行遅滞中・受領遅滞中の「強制ワープ」(§413の2/§413の2第2項)で結論が逆転することに気づけない
② なぜ「型」が必要か
| 個別暗記(つまずく人) | 型(解ける人) |
|---|---|
| いきなり「誰のせい?」で考えて、特約・引渡しを見落とす | 第0関門(特約・引渡し)→ Step 1の順で必ず関門を通る |
| 「当然消滅」と「履行拒絶権」が混ざる | 改正後=拒絶権と1パターンで暗記。「当然消滅」は旧法の亡霊 |
| 履行遅滞中・受領遅滞中のワープを忘れて結論が逆転 | 遅滞中=相手のミス扱いと一発判定(§413の2/§413の2第2項) |
危険負担の過去問は、4つの関門(特約・引渡し/売主のミス/買主のミス/双方無過失)で仕分けます(型の外に出るのは解除・債務不履行など他カテゴリとの境界肢)。核の「履行拒絶権」「当然消滅は旧法の罠」は、この4つの関門で判定できます。注意点は、2020年改正で§536①が「当然消滅」から「履行拒絶権」へ変更されたこと。改正前の過去問(H19・H8・H1など)は現行法のルールで解き直し、「当然消滅」と書かれた肢は即×と判定できるようになります。
③ 4つの関門の型
問題文のキーワードで関門を仕分けます。第0関門で結論が出たらそこで終了。順番が大事です。
特約優先(§91)・引渡しで危険移転(§567)。 解説 →
第0関門を抜けたら、原因を「売主のミス/買主のミス/双方無過失」に仕分けて Step 2〜4 へ振り分ける交差点(ここ自体は結論を出さず行き先を決めるだけ)。
債務不履行ルート・履行遅滞ワープ(§413の2)。 解説 →
債権者主義(§536②)・受領遅滞ワープ(§413の2第2項)。 解説 →
大改正の本丸・履行拒絶権(§536①)・旧法の亡霊。 解説 →
④ この型の使い方
危険負担の問題を見たら、まず「特約はあるか/引渡しは済んでいるか」を確認してください。第0関門で結論が出れば、もうStep 1(誰のせい?)に進む必要はありません。第0関門を抜けたら、原因が売主のミス/買主のミス/双方無過失のどれかを見極めて、対応するStepへ。「当然消滅」と書いてあれば即×——この見分けで2020年改正カテゴリの引っかけワードの多くを見抜けます。