不動産登記法 | アルゴリズムで解く
過去問を「型」で解く ─ 個別暗記をやめた瞬間、解き方が変わる
「手続きが細かすぎて鬼門」だった登記法を、たった2ステップのスキャンで仕分ける。
こんな経験はありませんか?
テキストを読んで「表示の登記」「権利の登記」「共同申請」「単独申請」…と用語は覚えた。問題集も何周もした。それなのに本試験で登記法の問題が出るたびに「これは単独で申請できたっけ?」「1ヶ月だっけ、3ヶ月だっけ?」と迷ってしまう。覚える手続きが増えれば増えるほど、頭の中がごちゃごちゃになっていく。
それは勉強量の問題ではなく、型がないからです。不動産登記法は、用語を1つずつ暗記する科目ではなく、「いま問われているのはどの登記か」を仕分ける型さえ持てば、驚くほど機械的に解けるようになります。
この型で何ができるか
✅ 対象:不動産登記法を一通り勉強したが、問題を解くとき何から考えればいいか迷う方
まず、1問やってみましょう。カテゴリ名は伏せます。次の問題、あなたならどう考えますか?
所有権の登記名義人が死亡した場合、その相続人は、単独で相続による所有権移転登記を申請することができる。(◯か×か)
😵 型なしの解き方
「登記は当事者2人でやる共同申請が原則のはず…でも相続って相手(売った人)がもういないよな…。例外だった気もするけど、確か単独でできたような、できなかったような…」
→ 原則と例外がごちゃ混ぜになり、勘で答える
⚡ 型ありの解き方(2ステップ・スキャン)
- Step 1【表示か、権利か?】「所有権の移転」→ これは「権利」に関する登記
- Step 2【共同か、単独か?】権利の登記は共同申請が原則。ただし相手方(登記義務者)が死亡して存在しない =「相続」は単独申請の例外キーワード
→ 答え:◯(ここで確定)
※これは不動産登記法の「申請構造」を問う問題です。型があれば「共同申請が原則」という知識に引きずられず、例外キーワード(相続・判決・収用など)に反応するだけで一発で切り分けられます。覚える対象が「答え」から「分岐点」に変わるのです。
なぜ型が必要か、そしてどこから来たのか
| 個別暗記 | 型(アルゴリズム) | |
|---|---|---|
| 覚える対象 | 手続きごとの答え | 判断の分岐点(条件) |
| 問題数が増えると | 記憶が崩れる | 応用できる |
| 覚える量 | 増え続ける | 構造は一定 |
※型は暗記をゼロにするものではなく、「何を覚えるか」を変えるものです。
このアルゴリズムは、型なしで個別に暗記を続けた経験を持つ筆者が、AIで宅建の過去問を分析する中で気づいた型です。ある試験の合格者から「すべて暗記する必要はない」と言われ、当時はまったく意味がわかりませんでした。AIと過去問を分析してみて初めて、あの言葉の意味が理解できました。過去問から抽象化した型を作り、その型で問題を解く。これがこのブログのアルゴリズムの出発点です。
【調査範囲】昭和63年〜令和7年の権利関係の過去問を自前で分析し、うち不動産登記法の出題を対象にしています。
● フローで正解:頻出論点の大半
◐ 個別知識で対応:出題頻度の低い特殊論点
※不動産登記法は範囲が非常に広く、すべてを1本のフローに詰め込むと逆に使いにくくなります。そこで頻出論点を「型」でカバーし、まれな論点は個別知識で補う形にしています(相続分野と同じ設計です)。だからこそ、まず型で取れる核を確実に取りにいきます。
不動産登記法「2ステップ・スキャン」の型
不動産登記法は、問題文を読んだらたった2つのスキャンから始めます。
① これは「表示」の登記か、「権利」の登記か?
② それは「共同申請」か、「単独申請」か?
この2ステップで大半の問題は仕分けられます。あとは論点ごとの専用フローに乗せるだけ。全体像は次のアルゴリズム本体にまとまっています。
各論点には専用の詳細解説があります。問題文を読んだら、まずどの論点かを判断し、対応する記事の型に乗せる──これが型の使い方です。
※カードの番号(1〜13)は論点記事の数で、型のステップ数ではありません。型の本体はアルゴリズム記事と同じ「2ステップ・スキャン+Phase 1〜5」です。
この型の使い方
この型の練習は難しくありません。自分の過去問集を開いて、不動産登記法の問題が出たらStep 1(表示か権利か)→ Step 2(共同か単独か)から当てはめてみてください。
型で解けた体験が重なるたびに、テキストの知識が試験の得点に確かにつながっていく感覚が生まれます。「なぜこのルールなのか」が気になり始めたら、それは型が身についてきたサインです。そのときは各解説記事に進んでください。