相続 | アルゴリズムで解く
過去問を「型」で解く
─ 個別暗記をやめた瞬間、解き方が変わる
相続人 → 相続分 → 遺言・遺留分 → 承認・放棄。4つのPHASEで「核」を判定する。
こんな経験はありませんか? 家系図を見るたびに「誰が相続人?」「割合は?」「代襲する?しない?」で固まってしまう。覚えることが多すぎて、問題ごとに迷う。——それは勉強量の問題ではなく、型がないからです。相続は4つのPHASEを順に当てるだけで、核心部分は驚くほど機械的に解けます。
※この記事の図は「4つのPHASE+番外編・遺言の深掘り」の8ノード構成。アルゴリズム記事本体は4 Phase+ダッシュボードのコンパクト版です(同じ型の詳細版と実戦版の関係)。
① この型で何ができるか
✅ 対象:相続を一通り勉強したが、問題を解くとき何から考えればいいか迷う方
まず、この問題を見てください(カテゴリは伏せます)
「被相続人の子が、相続の開始後に相続放棄をした場合、その者の子(孫)がこれを代襲して相続人となる。」○か×か?
😵 型なしの解き方
「親が放棄したら、代わりに子(孫)がもらえる……気がする。○かな?」——なんとなくのイメージで誤答してしまう。
⚡ 型ありの解き方
代襲の原因は「死亡・欠格・廃除」の3つだけ。相続放棄は代襲しない(初めから相続人でなかったとみなす)→ 答えは×。ここで確定。
※これは代襲相続の問題です。代襲は「原因(死亡・欠格・廃除)」と「範囲(子は無限・兄弟姉妹は甥姪まで)」の2軸で機械的に判定できます。「放棄したら子がもらえそう」という感覚を、型が断ち切ってくれます。
② なぜ型が必要か、そしてどこから来たのか
| 個別暗記 | 型(アルゴリズム) | |
|---|---|---|
| 覚える対象 | 問題ごとの答え | 判断の分岐点(条件) |
| 問題数が増えると | 記憶が崩れる | 応用できる |
| 覚える量 | 増え続ける | 構造は一定 |
※型は暗記をゼロにするのではなく「何を覚えるか」を変えるものです。
【調査範囲】昭和63年〜令和7年の権利関係の過去問を自前で分析し、うち相続の出題を対象にしています(核はフロー・周辺は知識)。
● フローで判定可(相続人・相続分・遺留分の有無/期間・承認放棄・代襲・遺産分割と対抗):過去問の核となる部分
◐ 解説記事・ki2が個別補完(知識型):遺言の方式(証人・検認・危急時)/遺言執行者/遺贈の細則/養子の数/廃除/預貯金・現金/胎児
✕ 他カテゴリとの複合:無権代理人の相続(→代理)・連帯債務者の死亡(→連帯債務)・共有物の明渡し(→共有)
※相続は遺言まわりの「知識型」論点が多いカテゴリ。フローで核を判定し、周辺は各解説記事(特に番外編・遺言編)とki2で1つずつ潰すのが最短ルートです。民法大改正(配偶者居住権は2020年施行/遺留分の金銭債権化・自筆証書遺言の方式緩和は2019年施行)にも対応。
③ 相続アルゴリズム ─ 4つのPHASEと周辺論点
相続は4つのPHASEを順に当てるだけ。PHASE 1(相続人は誰か)→ PHASE 2(割合は)→ PHASE 3(遺言・遺留分)→ PHASE 4(承認・放棄)。これに遺言・遺産分割の周辺論点が加わります。問題文を読んだら、まずどのPHASEの話かを判断し、対応するフローに乗せる──これが型の使い方です。
① 相続人〔カード1〕/② 相続分〔カード2・7〕/③ 遺言・遺留分〔カード3が入口、5・6・8が同じ島の続き〕/④ 承認・放棄〔カード4〕/⑤ 配偶者居住権〔カード8が主役。カード3にも顔を出します〕。
※番号が飛んでも、同じ島の中身はひと続きです。まず①〜④の「核」(PHASE 1〜4)を読み、あとは必要な島だけ深掘りすればOK。
④ この型の使い方
この型の練習は難しくありません。自分の過去問集を開いて、相続の問題が出たらPHASE 1から当てはめてみてください。型で解けた体験が重なるたびに、テキストの知識が試験の得点に確かにつながっていく感覚が生まれます。「なぜこのルールなのか」が気になり始めたら、それは型が身についてきたサインです。そのときは各解説記事に進んでください。
🚀 まずここから始める
「1:相続人の確定(代襲)」から始めることをおすすめします。相続の入口(PHASE 1)で、「原因」と「範囲」の2軸というシンプルな構造なので、型の使い方を体で覚えるのに最適です。
📖 1:相続人の確定のアルゴリズムを使ってみる →