🛡️
ここは多くの人が正解する基本問題。だからこそ”落とすと痛い”
期間の計算は、覚えれば得点源にしやすい論点。狙うのは満点ではなく、たった1つの引っかけ(民法は初日不算入/応当日の前日に満了/末日が休日なら翌日/クーリング・オフだけは初日算入+発信主義で民法と真逆)を外さないこと。第1部フローを過去問で何度も回せば、その逆転ワードを自分で見抜けるようになります。
⏱ このアルゴの本体は第1部フロー(初日不算入→応当日前日→休日延長)です。過去問で何度も回すと本番でも解けるようになります(得点への近道)。ダッシュボードはフローを回した結論を点検・確認する一覧表。その引き方は記事末尾に実演(🔎 3ステップで判定する手順)を付けました。
🧭 Step 0|現在地スキャン まずここだけ見る
肢を読んだら、最初に「①ふつうの期間計算か ②存在しない日・休日か ③クーリング・オフ(民法と逆転)か」だけを見る。それで入口が1つに決まります。
存在しない日(応当日なし)・末日が日曜祝日
→
Phase 2:特殊パターンのチェック満了日を補正
クーリング・オフ
→
⚡ 逆転ルール(民法と真逆)初日算入+発信主義
🤔 迷ったら:原則は初日不算入→応当日の前日が満了。休日・存在しない日は Phase 2 で補正。クーリング・オフだけは「初日算入+発信主義」で真逆、と切り分ける。
Legal Algorithm Widget
『期間の計算』
の判断アルゴリズム
の判断アルゴリズム
期間の計算は、カレンダー通りに進むゲームです。
「起算日(スタート)」と「満了日(ゴール)」のルールを順番に適用するだけで絶対に間違えません!
第1部:基本フロー(全体地図・OS)
Phase 1:原則的な期間の計算
まずはカレンダーのどこからスタートし、どこをゴールとするかの基本ルートを確定する場面です。
S1
スタート地点の決定(初日算入・不算入)
Q
期間を「日、週、月、年」で定めた場合、その期間は「午前0時」ちょうどから始まるか?
YES (午前0時スタート)
【 〇 / 初日を算入する! 】
その日からカウントをスタートします。
大原則
NO (午前0時以外・午前10時等)
【 × / 初日は算入しない! 】
その日の残りの時間は切り捨てて、
「翌日」 を起算日とします。(初日不算入の原則)
※ 例外:「時間」で期間を定めた場合は、例外的に即時から起算します。
Phase 2
特殊パターンのチェック
カレンダーの都合でPhase 1の原則が使えない場合の特殊ルールを判定します。
1
応当日が存在しない場合
Q. 起算日が「5月31日」で1ヶ月後など、応当日の「6月31日」が存在しない場合は?
結論
その月の末日
例:6月30日が満了日
2
満了日が休日の場合
Q. 期間の末日(満了日)が日曜日や祝日などに当たり、取引をしない慣習がある場合は?
結論(前倒しは×)
その翌日に満了する
後ろ倒しに延長される
第2部(決め手編・武器庫)
トリガー・ダッシュボード
問題文に以下のキーワードが出たら、フローの結論をここで確認!
トリガー (キーワード)
「午前10時に締結」
+「日・週・月・年」
+「日・週・月・年」
適用論点
初日不算入の原則
⚡️ 初日はノーカウント 🌅
午前0時スタート以外は、その日は捨てて「翌日」から起算する!
トリガー (キーワード)
「休日(日曜日など)」
+「前日に満了」
+「前日に満了」
適用論点
休日満了の延長ルール
⚡️ 休日は後ろ倒し ⏭️
誤り(×)。休日に当たったら前倒しではなく「翌日」に延長される!
トリガー (キーワード)
「31日から1ヶ月」等の
応当日が存在しない日
応当日が存在しない日
適用論点
暦による期間の計算
⚡️ 月末でフィニッシュ 🏁
その月の末日(30日や28日)がそのまま満了日になる!
トリガー (キーワード)
「クーリング・オフ」
+「翌日から起算」等
+「翌日から起算」等
適用論点
宅建業法の特例
⚡️ 初日算入・発信主義 🚨
民法と真逆!「告げられた日(初日)」から数え始め、期間内に「発送」さえしていれば到達が遅れても有効!
🔎 ダッシュボードの「引き方」:3ステップで判定する手順
早見表は”引き方”を知らないと使えません。実際の本試験(最頻出の”クーリング・オフの期間計算”)で、キーワード→該当行→即答 を実演します。
手順は3ステップだけ:① キーワードを拾う → ② 上の表で該当行を引く → ③ 結論をそのまま当てる ※期間計算が最も問われるのはクーリング・オフ(宅建業法)です。
実演A(令和2年度〈10月実施〉 問40 肢ア)
肢:「Bが、Aからクーリング・オフについて書面で告げられた日の翌日から起算して8日目に解除の書面を発送し、10日目にAに到達したとき。」(解除できるか)
- キーワードを拾う:「クーリング・オフ」+「翌日から起算」
- 表を引く:→ 【クーリング・オフは民法と真逆=”告げられた日(初日)”を算入して数える。発信主義(発送時に効力)】
- 即答:起算は翌日ではなく”当日(初日算入)”。「翌日から起算」は数え方が誤り → 表と照合すればひと目で見抜ける(初日算入なら”翌日から8日目”は期間経過後)
実演B(平成25年度 問34 肢2)
肢:「Bは、月曜日にホテルのロビーで買受けの申込みをし、その際にクーリング・オフについて書面で告げられた。Bは、翌週の火曜日までであれば、契約の解除をすることができる。」
- キーワードを拾う:「月曜に告げられ」+「8日以内」
- 表を引く:→ 【初日算入=告げられた月曜を1日目として数える】
- 即答:月曜(1日目)から8日目は翌週の月曜。翌週火曜はすでに期間経過 → 「火曜まで解除できる」は×(誤り)
💡 コツ:民法は初日不算入/クーリング・オフは初日算入——この”逆転”だけ外さない。あとは応当日の前日満了・末日が休日なら翌日、を表で引くだけ。
🧠 数字・ルールを思い出す(タップで答え)
民法の原則=初日は ・ を起算日とする(午前0時ちょうどに始まるなら初日算入)
「時間」で定めた期間=例外的に から起算
月・年の満了=応当日の が満了日
応当日が存在しない月=その月の が満了日
末日が休日(取引しない慣習)=その に満了(前倒しは×)
クーリング・オフ(民法と真逆)=初日 + 主義・
曜日カウント練習:月曜に告げられた→8日目は (翌週火曜はもう期間経過)
🛡️ 落とさない型の戦い方:主役は確実に・枝葉は△で保留
確実に取る主役=初日不算入の原則・応当日の前日に満了・末日が休日なら翌日・クーリング・オフだけは初日算入+発信主義(民法と真逆)。ここは覚えれば取りこぼしたくない得点源=落とすと痛い。
一方、時間(時・分)単位の期間・特殊な起算点の細則は出題が稀。見たことがなければ△で保留して次へ。この型は”逆転1点”を外さないことが、満点より価値があります。
一方、時間(時・分)単位の期間・特殊な起算点の細則は出題が稀。見たことがなければ△で保留して次へ。この型は”逆転1点”を外さないことが、満点より価値があります。
📖 用語ミニ辞典 ― 言葉に詰まったらここ
期間の計算でよく出る専門用語を、やさしい言葉でまとめました。意味に詰まったら戻ってください。
期間きかん
ある時点からある時点までの、時の長さ。
例:「契約から3ヶ月以内」「クーリングオフは8日間」など。
この型では 「日・週・月・年」で定めた期間は、まず初日を入れるか(初日不算入)から考える。
▲ フローへ戻る初日不算入しょにちふさんにゅう
期間を数えるとき、最初の日(初日)は数えに入れず、翌日から数え始めるという原則。
例:4月1日の午後に「3日間」なら、4月2日から数える。
この型では 原則は初日不算入(§140)。ただし初日が午前0時から始まるときや、クーリングオフなどの例外は初日を算入する。
▲ フローへ戻る応当日おうとうび
月や年で期間を定めたとき、起算日に「当たる日」。
例:起算日が15日なら、翌月・翌年の15日が応当日。
この型では 月・年の期間は、応当日の「前日」が満了日になる。応当日がない月(例:31日がない月)は、その月の末日が満了日。
▲ フローへ戻る満了日まんりょうび
期間が終わる最後の日(末日)。
例:「3ヶ月」の期間が終わる日。
この型では 月・年は「応当日の前日」が満了日。満了日が日曜・祝日などで取引慣行がなければ、その翌日に満了する。
▲ フローへ戻る発信主義はっしんしゅぎ
通知などが「発信した時点」で効力を生じる考え方(届いた時ではない)。
例:クーリングオフは、書面を発信した時点で効力が生じる。
この型では クーリングオフだけは「初日算入+発信主義」で民法の原則と真逆。ここが最大のひっかけ。
▲ フローへ戻る読み終えたら | 期間の計算の順路 2 / 6