お金を貸した銀行たちが「取り分の順番を入れ替えようぜ」と話し合う「順位の変更」。土地の持ち主(債務者・設定者)の同意は要るのでしょうか? 答えは「外野はすっこんでろ」。順番が変わっても債務者の負担総額もリスクも1円も変わらないので、債務者・設定者は利害関係のない「外野」=同意不要。この判定軸を一撃で押さえます。
本日のターゲット問題(平成28年 問4 肢3)
AがEから500万円を借り入れ、これを担保するために甲土地にEを抵当権者とする第2順位の抵当権を設定した場合、BとEが抵当権の順位を変更することに合意すれば、Aの同意がなくても、甲土地の抵当権の順位を変更することができる。(※Aは土地の所有者かつ債務者)
甲土地(所有者=債務者A)に2つの抵当権 B(1番抵当) E(2番抵当) ┃② BとEが「順位変更」に合意 ▼ 順位を入れ替え … 所有者かつ債務者Aの同意は要る? ⇒ 順位変更=抵当権者B・E間の合意+利害関係人の承諾+登記(§374) 所有者かつ債務者のAは“外野”=同意不要【○】
【Step 3】順位の変更 ─ 誰の同意が要る?
順位変更の3点セット(§374)
① 各抵当権者の合意(当事者=B と E)
② 利害関係者の承諾(転抵当権者など・いれば)
③ 登記(※効力発生要件)
Q. 土地所有者かつ債務者A の同意は要る?
順番が B→E に変わっても、Aの借金総額もリスクも不変
→ Aは「外野」=同意不要
本問「Aの同意がなくても変更できる」 …… ○
答え:◯(正しい)
順位の変更は各抵当権者(B・E)の合意+登記で成立。順番が変わっても債務者Aの負担総額もリスクも変わらないので、Aは「外野」=同意不要(§374)。だから「Aの同意がなくても変更できる」は○。
§374①(抵当権の順位の変更):抵当権の順位は、各抵当権者の合意によって変更することができる。ただし、利害関係を有する者があるときは、その承諾を得なければならない。
②:前項の規定による順位の変更は、その登記をしなければ、その効力を生じない。
【ポイント】必要=各抵当権者の合意+(利害関係者がいれば)承諾+登記。債務者・設定者は外野=同意不要。登記は効力発生要件。
暗記ポイント
🎯 試験本番ではこう即答する:順位変更の3点セット=合意+承諾(利害関係者がいれば)+登記。債務者・設定者は外野=同意不要。「登記後は変更できない」は誤り(3点セットを満たせば登記後も可)。
| 必要な要件(3点セット) | 同意が「不要」な外野 |
| ① 各抵当権者の合意 | ✖ 債務者(負担総額が変わらない) |
| ② 利害関係者の承諾(いれば) | ✖ 抵当権設定者(リスクが変わらない) |
| ③ 登記(効力発生要件) |
🏋 過去問アルゴリズム道場
AがEから500万円を借り入れ、これを担保するために甲土地にEを抵当権者とする第2順位の抵当権を設定した場合、BとEが抵当権の順位を変更することに合意すれば、Aの同意がなくても、甲土地の抵当権の順位を変更することができる。(※Aは土地の所有者かつ債務者)
記述どおり ○
順位変更は各抵当権者の合意+登記で成立(§374)。順番が変わってもAの負担総額もリスクも不変なのでAは外野=同意不要。
AがEから500万円を借り入れ、これを担保するために甲土地にEを抵当権者とする第2順位の抵当権を設定した場合、BとEが抵当権の順位を変更することに合意すれば、Aの同意がなくても、甲土地の抵当権の順位を変更することができる。(※Aは土地の所有者かつ債務者)
順位変更に必須なのは?
Aの同意は必要?
『Aの同意がなくても順位を変更できる』は正しい?
記述どおり ○
順位変更は各抵当権者の合意+登記で成立(§374)。順番が変わってもAの負担総額もリスクも不変なのでAは外野=同意不要。
【まとめ】📌 この記事の核心
📌 この記事の核心
⚖ 順位の変更は各抵当権者の合意+(利害関係者がいれば)承諾+登記で成立(§374)。順番が変わっても債務者・設定者の負担総額もリスクも変わらないので、彼らは「外野」=同意不要。登記は効力発生要件で、登記後でも3点セットを満たせば変更できる。本問は「Aの同意なしで変更できる」で○。